巷で話題の「バイナリーオプション」は投資かギャンブルか 前編
※この記事は、投資関連商品の販売、助言、口座開設の推奨を目的としたものでは一切ありません。
★★★1日10分の作業で誰でも簡単に月収30万円を稼げます!★★★
といったようなWEB広告またはスパムメールを見たことがありますか?
要はこれ、「バイナリーオプション」といったFX取引から派生した金融商品でお金を稼ぐ方法を教えますよ、といった広告です。
※はじめに言っておきますが、この手の情報商材系の広告は誇張表現がかなり含まれており、元手不要、1日数分、累計で数億円の利益、などは虚偽の可能性が高いです。
バイナリーオプションについての詳しい説明は省きます。
この記事では、バイナリーオプションを始めようと思っている人
または既にバイナリーオプション用の口座を開設済みの人向けに
稼げるという噂は本当なのか、バイナリーオプションという金融商品は一考に値する投資かどうかを検証した結果を共有します。
忙しい人向けに、先に僕の検証結果を書いておきますが、
半年間のバイナリーオプション取引で約20万円損しました!
つまり最終的には負けに収束するゲームで、お金を増やす目的で
投資するには非効率すぎるという結論でした。
Googleでバイナリーオプションを検索すると
かなりの量の広告サイトがヒットします。
バイナリーオプションの危険性を説明したり
商材を批判する内容が多いのですが、結局
「この情報は嘘だけどこれなら大丈夫!」
といって海外の業者での口座開設を誘導したり
投資関連の情報商材を広告するサイトしかありません。
広告費に多くの資本を投じ、本質が見えてこない事から
この業界のヤバさが伝わってくると思います。
また人間の心理上「やってはダメ」と言われた事を
猛烈にやってみたくなるので、こんな記事を書いてるのも
業者の思うツボではあるんですけどね。。。
さてこの辺で、タイトルの回収をしておきましょう。
バイナリーオプションは「金融派生商品」という微妙な立ち位置のため、これは投資と言って良いのか、はたまたギャンブルなのか、という点が気になります。
実際には、100%稼げる、または損するとは断言できない
不確実性のあるゲームである点は、他の金融商品と変わりありません。
投資かギャンブルか、というのは定義によってどちらにもなりうるので
全ての商品に言えることですが、「そんなことはどっちでもいい」
というのが結論となります。
マジレスすると投資とギャンブルは対極の概念ではなく、負ける覚悟がないと勝つことができないという点で共通しているので区別することができないという事です。
個人的には「ギャンブル」とは、∞回繰り返すと必ず0になる投資、と定義しています。ギャンブルの特徴として、試行を繰り返させる為に射幸心※を煽る演出が行われる事が多いです。明らかなギャンブルの例として、パチスロは特に照明効果や大音量で射幸心を煽ることで思考回路を破壊し、依存症を量産しています。
※射幸心:偶然に得られる成功や利益を願う気持ち
バイナリーオプションは、 1回の試行で、勝てば賭金がペイアウトと共に払い戻され、負ければ賭金が0になるという丁半博打のようなゲームです。続けて負けると元本が目減りしていき、0円になった時点で相場から退場します。
使ってる単語が既にギャンブルのそれですが、要するに
勝てば続き、負ければ終わる。
言い換えれば
負けるまで続ける。
この理屈では、バイナリーオプションは100%ギャンブルであると言えます。
長くなってしまったので、もう少しお付き合い頂ける方は 後編へ。